2011年03月06日

奥が深いドキュメント映画★ボウリング・フォー・コロンバイン

マイケル・ムーアが、『ロジャー&ミー』や『ザ・ビッグ・ワン』でやったように、アポなし突撃取材で挑んだ優れたドキュメンタリー映画。

今回のターゲットは「銃規制」。


この主題をとりまくあらゆる論争を巧みに展開、それらの論争を打ち負かしていくが、「他の民主主義国家に比べて、どうしてアメリカ人は互いを殺しあうのか?」という問題の答えはなかなか見つからない。

コロンバイン高校銃乱射事件や、ムーアの地元ミシガン州フリントで起きた6歳児の発砲事件にフォーカスを当て、探求は進む。

コロンバイン高校銃乱射事件を引き起こした生徒が銃を購入した大手ディスカウントストアのKマート本社に乗り込んだり、全米ライフル協会(NRA)会長、チャールトン・へストンの自宅を訪問、アメリカ国内での銃規制に反対する人々や組織に説明責任を求める。


ムーアの切り口には、ユーモアと感情があり、ただの熱血漢で終わっていない。

ムーアは、犯罪のはびこる世の中において、真に良識のある発言者となりつつある。



ところで、このドキュメント映画の結末は?

単純に「銃が氾濫しているから悲劇が起こる」とは言えない。

奥がとても深い作品になっている。

観客が自らの役割を果たしてこそ、映画は映画になるのだから。



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2007年09月02日

秋におすすめの映画・DVD★ガンジー

非暴力主義を唱え、インドをイギリス支配から独立へと導いたマハトマ・ガンジー(ベン・キングスレー)の生涯を描いたスペクタクル伝記映画。

イギリス映画界の巨匠であるとともに反戦反骨の映画人としても知られるヒューマニスト、リチャード・アッテンボロー監督宿願の映画化であるが、イギリス人である彼がガンジーに最大級の賛辞を捧げながら演出にあたっているところが興味深い。

広大なインドの大地を惜しまずとらえた映像の素晴らしさや、米英の名優たちを適材適所に配したキャスティング、そしてラヴィ・シャンカールの民族色豊かな音楽など、どこから切っても超一級品の傑作。

アカデミー賞では作品、監督、主演男優、脚本、編集、美術・装置、衣裳デザインの7部門を受賞。


ひとつのドキュメンタリータッチの映画として楽しんでもいいのだが、ここはやはり、この偉人の生き方に触れてみたい。
長く語り継がれながら、観られていくべき映画のひとつだろう。


僕たちの前に、マハトマ・ガンジーのような指導者が出現するのはいつのことだろう?


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2007年08月12日

Uボート【秋におすすめの映画】

第2次世界大戦末期、フランスのロ・シュル港から出港したドイツ軍Uボート。

船長(ユルゲン・プロホノフ)はじめとする乗員たちの地獄巡りを描いた戦争映画の歴史的大傑作。

そもそもは5時間ほどのTVミニ・シリーズとして製作され、それを再編集したものが全世界に劇場公開されたが、日本での1982年初公開版は2時間15分、アメリカで発売されたレーザーディスクは2時間25分と、さまざまなヴァージョンが存在する。

そして99年、ウォルフガング・ペーターゼン監督自身が再編集を施して完成させた3時間29分のディレクターズカット版が決定版となった。

長尺にも関わらず途中休憩もないストイックな作りだが、閉塞状況の中での息苦しく緊迫した世界観は、トイレに行くことすら忘れさせてしまうほど観客を圧倒するといった優れものである。

圧巻なのは、狭いUボートの中をカメラが縦横無尽に走りながらの撮影だ(ドイツ人の映画らしい)。


もちろん、戦争の愚かさも思い知らされる。

それでいて、ヒューマンな海の男たち、ドイツ軍人の人間群像も見事に描かれている。


本当に傑作だと思う。


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2007年07月29日

僕たちの役割を問う『ボウリング・フォー・コロンバイン』

1999年4月20日。アメリカ・コロラド州の田舎町リトルトンで前代未聞の大惨事が起こった。

2人の少年が、自らの通うコロンバイン高校の敷地内で銃を乱射し、生徒12人と教師1人を射殺。

彼らはそのまま自殺し、動機や真相は闇へ。


マイケル・ムーアが、『ロジャー&ミー』や『ザ・ビッグ・ワン』でやったように、アポなし突撃取材で挑んだ優れたドキュメンタリー映画。

今回のターゲットは「銃規制」。


この主題をとりまくあらゆる論争を巧みに展開、それらの論争を打ち負かしていくが、「他の民主主義国家に比べて、どうしてアメリカ人は互いを殺しあうのか?」という問題の答えはなかなか見つからない。

コロンバイン高校銃乱射事件や、ムーアの地元ミシガン州フリントで起きた6歳児の発砲事件にフォーカスを当て、探求は進む。

コロンバイン高校銃乱射事件を引き起こした生徒が銃を購入した大手ディスカウントストアのKマート本社に乗り込んだり、全米ライフル協会(NRA)会長、チャールトン・へストンの自宅を訪問、アメリカ国内での銃規制に反対する人々や組織に説明責任を求める。



ムーアの切り口には、ユーモアと感情があり、ただの熱血漢で終わっていない。

ムーアは、犯罪のはびこる世の中において、真に良識のある発言者なのだろうか?


この映画の「核」の解釈は、観客に任されている。

ドキュメンタリー映画の使命とは?

そして、観客の役割とは?


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【映画】

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2006年12月31日

『禁じられた遊び』僕らはいつまで続けるの?…500円で人生をエンジョイできる映画

『禁じられた遊び』のテーマになっているナルシソ・イエペスのギターを聴いたことがあるだろうか?
その曲そのままに、美しくも哀しい珠玉の映画『禁じられた遊び』は子どもたちを通して描いた反戦映画の傑作だ。


一九四○年六月のフランス。
パリは独軍の手におち、田舎道を南へ急ぐ難民の群にもナチの爆撃機は襲いかかって来た。


現実の音以外の音を全く使用せず緊迫感を盛り上げていく冒頭の空襲シーン。
冷徹なまでのリアリズム描写と、幼い二人の無垢な会話や秘密の場所での“禁じられた遊び”の詩情。
対比された映像が巧だ。

ルネ・クレマン監督はラストシーンの絶望的な悲しみを主題曲とともに盛り上げていく。


僕らはいつまで“禁じられた遊び”を続けるのだろう?


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